2025年
- 2025/08/29
大阪大学、北海道大学、国立健康危機管理研究機構、東京科学大学、タイ王国マヒドン大学との共同研究により、蚊の唾液に含まれるトール様受容体2(TLR2)リガンドが、デングウイルスや日本脳炎ウイルスなどの蚊媒介性フラビウイルスの病原性を増強する重要な役割を果たすことを明らかにしました。本研究成果は2025年8月29日付で国際科学誌『Cell Reports』にオンライン掲載されており、今後の感染症対策や新薬開発に向けた基盤となることが期待されます。
Selective TLR ligand stimulation enhances in vivo mosquito-borne flavivirus pathogenicity
Selective TLR ligand stimulation enhances in vivo mosquito-borne flavivirus pathogenicity.
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- 2025/03/31
これまでに長く続けてきたACE2デコイ研究の続編です。
ACE2デコイが吸入薬とすることが薬剤量の減少と効率の良い治療に有効であることを示しました(2023, Sci Tranal Med)。
一方で、吸入薬として使用するにはACE2を粉末化する必要があり、蛋白質を粉末化した後、投与後に水に溶けて再び正しい3次元立体構造に戻らなければなりません。このような理由から蛋白質を用いた吸入薬はこれまでに開発されたことはありませんでした。今回、岐阜薬科大学、京都府立医大、大阪大学との共同研究により、ACEデコイの粉末化に成功しました。粉末化したACE2デコイは長期間にわたって安定しており、吸入投与により新型コロナウイルスに対して治療効果が認められました。
本研究は、ACE2デコイの開発基礎研究としての集大成であり、多くの研究者のご協力の中でこれまで進めることができました。
Engineered ACE2 decoy in dry powder form for inhalation: A novel therapy for SARS-CoV-2 variants.
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- 2025/03/11
京都府立医科大学・エーザイ株式会社との共同研究が Mol Ther Nucleic Acids誌に掲載されました。
これまで我々が開発してきたACE2デコイをLNP-mRNAとして供給し、蛋白質製剤と比べて開発速度が促進します。In vivo production of engineered ACE2 decoy protects lungs from SARS-CoV-2 infection.
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- 2025/01/30
順天堂大学医学部小児科の研究グループとの共同研究が、Clin Chim Acta誌に掲載されました。
Fecal fatty acid-linked bile acid profiles in pediatric patients with ulcerative colitis.
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